「なんか事務所が狭いなぁ」
そんなふうに感じている方も多いはず。でも引っ越すとなると移転コストやさらに大きな家賃負担を抱えることになりイマイチ。
そんなときに有効な「奥の手」オフィスハックがあること、ご存じですか?
改善を行うためにはこの原因を探る必用があります。
「なんか事務所が狭いなぁ」
こう感じてしまう理由が必ずあるはずです。
オフィス(事務所)の基本面積は、多くの場合「そこに勤務するスタッフ数」によって決定されます。一人で勤務する場所なら、当然規模も小さくてOK。むしろそのほうが便利かもしれません。しかし多人数になるほど面積はどんどん拡大していきます。最初にオフィスを選ぶ際にはこんなふうに考えていたはずなのです。
では、適切に検討されたオフィス面積が、なぜ狭く感じるようになってしまったのか。
原因をひとつずつ考えていくと、大体は次のような理由になるようです。つまり、これらを効率よく、そして気持よく解決できればいいわけですね。
基本的に、スタッフ数が多くなった場合はもう仕方がありません。
たとえば「ロフトに寝転びながら仕事をする」などができない限り、絶対に改善はできません。素直に移転を検討しましょう。
今回考えていきたいのは原因の2と3についてです。
お気づきでしょうか。この2と3はどちらも什器が増えたこと……さらに言うなら「資料やビジネス文書が増えたことが原因となっているのです。
つまり、この資料や契約書、図面、カルテなどを一掃することができればオフィス内も広々と使うことができるというわけです。
しかし、契約書や図面などは保管が義務付けられている上、そこに存在し確認することができるということが価値。必要になった時にすぐ書棚に走り、内容を確認できなくなってしまったら元も子もありません。
そこで検討したいのが「ビジネス文書の電子化」という奥の手です。
「電子化」というと大げさな響きに聞こえますが、早い話がスキャニングのこと。契約書や設計図、住宅立面図、製造仕様書、指図書、カルテなど。どんな文書でもスキャニングしてしまえばサーバやハードディスク内で整理が可能。事務所内スペースの無駄も大幅に削減できるので、日々契約書や設計図面が発生する不動産業や製造業、古いカルテを多く保管している病院などでは非常に効果的な「奥の手」になります。
さらに、こうした「ビジネス文書の電子化」には次のような大きなメリットがあるのです。
さて、ここまできたら、あとは業者探しと発注です。この記事を読んでいる皆さんはすぐにWebで検索してみたくなるはず。でも、ちょっとまってください。皆さんはどんな条件で業者を選定しようとしていますか?
現在、日本には非常に多くのスキャニングサービス提供会社が存在します。業者を選ぶ際には、しっかりとこちらの求める条件を明確化しておかなければなりません。
たとえば契約書や図面などはなぜ皆さんと同じ空間に置かれていたのでしょう。答えは簡単。いつでもすぐに確認できるように、です。
そう考えると、皆さんのビジネス文書は社外に持ち出したりしてはならないもの、ということ。したがって皆さんのビジネス文書電子化作業は出張スキャンを利用する必用があります。さらにその作業中、皆さんの日常業務を滞らせない方法を持っている必用があります。
また、スキャンした画像が必要な情報をすべて写し取れているかどうかの確認も必用です。
さらに検索することになるのですから、その条件付けも……といったように、自分たちの電子化のフローを想像しながら必要条件を明確化していきましょう。
もし、それが難しい場合は「きちんとプランニングしてくれる会社を選ぶ」というのがいいかもしれませんね。
今回のオフィスハックは「必用な文書をデータ化すれば、場所も取らないし便利になるよね」というものです。
私たちは日常的にPCを活用しています。そのPCの容量がいっぱいになったらどうするでしょう。答えは簡単。クラウドやストレージを導入し、データを移動させればいいのです。移動させたデータはネットワークを介して外出先からだってアクセスすることができます。
この発想をオフィスと紙文書に当てはめてみればいいのです。
ビジネス文書をデータ化する。クラウドやストレージに移動させる。オフィス内はスッキリ。さらに、どこからでもアクセスすることができうるようになる。
いままで当たり前だったことを、少しだけ変えてみる。そんな発想が、事務所や毎日をもっと便利にしてくれるかもしれません。契約書、図面、指図書、カルテ。もし、皆さんのオフィスがビジネス文書でいっぱいになったら、ぜひ電子化という方法を思い出してくださいね。